もともと石井式の漢字かな混じり絵本は読んでいた。ただ石井氏が言うように、きちんとやれば小学校入学前に読むだけなら小学校配当の漢字全部読める、とまではいかなかった。佐藤ママによれば入学までに小学校2~3年生相当の漢字はできたほうがよいとのことだったので、書きについてもどうやってやらせるか考えてみた。
書き順、漢字の由来、使い方などが書いてある書籍を複数用意したが、それぞれに書いてある由来が全く違うのが面白い。
私はどちらかというと下村式のほうがなじみが深いのだが、白川静方式のほうが、古代中国の漢字研究からきているとかで、漢字の由来としては中国の専門的な香りがする。まあどっちでも子供が調べやすい本でいいと思う。
漢字辞典はこれ。カラーなのと、字体が見やすい。だが辞典はできたら学校と同じものがいいのだろう。
特殊教育用に、語呂合わせのようになった漢字の資料も手に入れた。これは書店では売っていないようで、学研の通販サイトから取り寄せた。ただ漢字全部についてこれをやっていくのはつらそうだ。
学研 特別支援の漢字教材 初級 唱えて覚える漢字九九シート
他にもこれも特別支援向けのようだが、普通に使えると思う。象形文字のイラストと、文字が1枚のカードに書いてあり、裏には書き順や由来が書いてある。
特殊教育を必要とする、知的障害や学習障害がある子にとっては、漢字というのは拷問に他ならないだろう。
他に幼児向けとなるとカルタがいくつかある。
これはまあ、はまる子にはいいのだろうが、同じ漢字の様々な読み方を覚えねばならず、難しいように思った。
こっちは白川静式のもので、まあ使えなくはないが、それほど面白いというほどではなかった。
それと有名な陰山式。
これらはある程度、学校で漢字をすでに習っている子の復習という感じで、幼児には使いにくかった。
ちょっと変わったところではこちら。ダジャレを使った短文で漢字を覚えさせるのだが、ダジャレが幼児には分かりにくいというか、かえってややこしくなっているように思った。ただ、漢字のバランスや、止めはねなどについて、他の本にはない視点があった。
出口汪 この人も漢字は読み先行、書きは学年相当でよいと。漢字の意味は訓読みに現れるので、小学生の時は訓読み、中学生以降で音読みを使った熟語重視と。
くもんは、教科書の順番にこだわらず、形が似ている字、関係がある字を近接して扱う。その点は非常に良いと思う。姉と妹、学・字など。A面で漢字を使った短文(1文ではなくある程度意味を持つ文章なのもよい)を読ませ、出てくる漢字を2文字だけ、B面で練習させる。
いろいろあがいたが、今のところ無学年で漢字を学ばせるにはやはり公文が一番よさそうである。
一度書いても忘れてもいいということで、余力があればどんどん進めばいいだろう。