山椒大夫の幼児教育

8歳の娘:安寿と、7歳の息子:厨子王の育児や教育、受験・進学を通じて感じたことを書きます。

教育の費用をどう稼ぐか

とにかく金である。金がなければ話にならない。
どんぐり倶楽部など、金のかからない方法はある。
親の知恵で、遊びの中でうまく学ばせられる人もいる。
公園の砂場とか、そこらへんの日用品とかで数でも図形でもなんでも教え、図書館の本と、公立小学校の教科書だけで、難関中学や公立の名門高校に入れることができる親だっているだろう。
月100万円稼げる子供にはできなくても、月15万円で幸せに生きていける子には育てられる人もいるだろう。このほうがよほど尊いかもしれない。
むしろ金がないからこそ、不要な情報を排除することができ、愛情一本だけで育てる覚悟を決めている人が一番強いのかもしれない。
しかし凡人には金が必要である。芸能人御用達のインターナショナル小学校の学費は200万円以上だという。ある高収入の女性は、無認可保育園に月20万円以上支払っている。和田秀樹氏も、東京でそれぐらいの費用の保育園を経営している。幼児の生活の世話を見ながら教育を施すにはそれぐらい金がかかるのである。
公立小学校には児童一人当たり80万円、公立中学校には100万円の税金が投入されているという。
私立小学校に行きたい人には、この80万円をそのまま私立小学校に渡してくれたらいいのにと思う。
フリースクールNPOも、一定の基準を満たせば80万円支給してほしい。
しかしそうすると生活保護ビジネスみたいに、低質で子供を閉じ込めておくだけの業者などが出てきてしまうのだろう。

 

金を稼がなければならない。子供一人当たり月10万円、できれば20万円を出せるかどうか。
この金は、自分には一切帰ってこない。子供を良質に仕立て上げたという自己満足に、どこまで金を出せるかということだ。
要するに育児は、家よりも、高級外車よりも、金のかかる趣味に成り下がってしまっているということだ。
私立小学校に年間100万円。6年間で600万円。安寿と厨子王2人分で1200万円。
これだけではない。中学受験塾、合格した後の中学高校、大学受験費用、大学の学費。もちろん普通の家賃、生活費もある。
我々が後何年生きるか、健康で稼ぎ続けられるのか、親の介護は、年金は、インフレデフレは、など分からないことが多すぎる。
n個の変数を出すには式がn個なければならない。現実社会は、変数が何十個もあるのに、はっきりした式は一つもないという世界である。
ファイナンシャルプランナーも、だれも、正解を教えてはくれない。
何にいくら金を出すかというのは個人の価値観だからだ。
金の稼ぎ方は教わるチャンスがあっても、使い方は誰も教えてくれない。