山椒大夫の幼児教育

8歳の娘:安寿と、7歳の息子:厨子王の育児や教育、受験・進学を通じて感じたことを書きます。

アンチ高速反復の教育法

Pグマの主催者は、公文の計算・陰山英男百ます計算・そろばん・計算の暗記などの単純作業を批判する。暗記するだけでは新しい世界は作れないという。同じような主張をしている人を見つけた。

 

糸山泰造、どんぐり倶楽部という教材を作り自分のホームページや書籍で紹介している。一匹狼的な人らしく、ホームページはごちゃごちゃしていて手作り感満載、本は子供向け問題集は普通に売っているが、ポリシーを書いた本は絶版なのかもう手に入らず中古しかないものも多い。


単純作業としての計算を、脳の回路が出来上がる前の12歳までの子供がやると、考えずに高速処理する癖がつき、思考力の構築を邪魔する。それは回復不可能だからすぐやめるべきだという。


そのためには、年長以降、よく考えられた文章題を、絵を書きながら、週に1問などのゆっくりしたペースでやるのがいいと。


漢字を覚えるのも、イメージを最大限に利用した方法を採ると、何十回も書かなくても覚えられると。


数をイメージする力、言葉を聞いてイメージする力が必要だとのこと。

 

Pグマにしろ糸山にしろ、「これは絶対ダメ」というNGが多い方式というのは、親が緊張する。誰がどういう扱いをしても大した害はないという方法のほうが、楽ではあるが、なかなかそうはいかない。

 

公立にしろ私立にしろ、この方法に沿っていないとダメだというのは、実現困難だろう。Pグマは、学校で変な方法を教えられても、Pグマでしっかり能力を着けている子にとってはかえって新鮮だったり、混乱せずいられるという。糸山氏は、低質な宿題を出されたら、教師と交渉して宿題を免除してもらうか、親が宿題を代行しろという。

 

Pグマとの違いは、Pグマが2歳児から一つ一つこういう方法でやればいいという具体的なメソッドを細かく提供しているのに対し、糸山は年長以降であること。
糸山の理論は、理屈は分かるが、いざ親がどうかかわるか、できなかったときどうするかというのが、今の私にはよくつかめない。年長以降の子供というのがどういうものかよくわからないということも関係している。


文章題がかなり複雑というか、国語力(ファンタジーの世界を受け入れる力)と生活経験がないと何を言っているのか分からないと思われ、これを年長の子供ができて普通なのかというのがよくわからない。

 

どんぐり倶楽部を忠実にやり、余計なことをやらず、子供の自由に任せる遊びをさせれば、無理せず学力がつくとのこと。


今でさえ中古本しか売っておらずプレミア価格が付いているものもある。ホームページではデータを販売しているようだが、安寿と厨子王が中学受験をするときまで糸山メソッドが手に入るかが心配だ。