山椒大夫の幼児教育

8歳の娘:安寿と、7歳の息子:厨子王の育児や教育、受験・進学を通じて感じたことを書きます。

子供の英語をどうするか

現代日本で育児をする親にとって、英語をどうするかというのは重大な関心事だろう。


日本はもうダメだ。優秀な若者はすでに海外に逃げ出している。この流れは止まらない。


我々親世代を置きざりにしていいから、とにかく海外に行って生き延びろ、という人達も多いだろう。


そのために英語は必須だ。


実際、金のある人は、幼稚園からインターナショナルスクールを選び、私立小学校の中の英語コース(算数や美術など英語以外の科目も英語で教える)などに入れる人もいる。


そこまでではなくても、おけいこごとの一つとして英語に触れる機会を持たせる人もいる。


小学校でも英語が教科になり、中学受験でも英語を使ったコースや、英検などの試験の成績を加点する学校も出てきている。

 

ただ、母国語であり思考する言語である日本語の確立しないうちに、英語を詰め込んだり、「海外に行きさえすれば日英両方ともペラペラになり日本語でも英語でも思考できる、言語を使って仕事をできるぐらいの力が付く」というのは幻覚にすぎないという人達もいる。

 

また、全国に2万校ある公立小学校の全てで、質の高い(子供に教えることについてくわしい)英語教師が手に入らないと指摘する人もいる。


英語を取り入れている私立小学校卒の子供と、中学受験だけして英語は中学生から始めた子供を比べてみると、後者で十分追いつくことができ、勉強法を知っているほうが有利だという人もいる。


子供レベルの会話英語と、仕事や高等教育で使えるようなレベルの英語には大きな解離があり、お子様英語ができるからといって内容のある思考が英語でできるわけではないという人もいる。

 

中学受験路線の話で言うと、今のところ全校で英語が課されているわけではないため、受験科目を優先せよという論調が強いようだ。


私は今のところ、こどもちゃれんじEnglishと、Cat Chatというシリーズだけ見せており、アウトプットをさせる機会は持っていない。
安寿は英語を何も発さないが、厨子王はcar  train   fire engine などは英語でしか言わない。

 

インターナショナル幼稚園に行っている子供は、幼稚園生で英検何級など取っている。その子たちに比べると焦る気持ちは大きい。しかし私は自分が小学生だったとき、親の留学に付き合って英語しかしゃべれない状態で小学校に入ってくる子供たちを複数人知っているが、彼らは皆、英語が必要なくなるとすぐに英語は話せなくなっており、そのあと中学に入ってから、英語がよくできるというわけではなかったように思う。英語を早く身につけさせても、それを維持し磨いていくには親の不断の努力と、多大な資金が必要である。それよりは、Pグマなどで知育をしたり、漢字教育で日本語の能力を高くすることに力を入れたい。親である私自身が英語ができないので、英語ができることで自分から離れて行ってしまうという感じもあるのかもしれない。