山椒大夫の幼児教育

8歳の娘:安寿と、7歳の息子:厨子王の育児や教育、受験・進学を通じて感じたことを書きます。

出口汪の幼児ドリル

Pグマの主催者の本「天才脳の作り方」に、主催者と出口汪 (ひろし)の対談が載っていた。そこから出口汪の「論理の力」を読んだ。そこから「絵でおぼえるかんじ」と「ろんり」の幼児ドリルシリーズを買ってみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

言っていることは大いに共感する。英語より思考を行うための日本語の確立が優先、日本語を正しく使うためには論理的思考が必要、というか言葉を使うこと自体が論理を含んでいる。

 

ドリルの内容的には、七田式、公文の国語教材の初期、Pグマと通じるところがある。というか幼児教材というのは、ポリシーは違えど、同じようなことにならざるを得ない面がある。ただ漫然と目の前の問題を解くのではなく、考えることをサポートする構成にはなっている。

 

細かい使い勝手や子供の興味は、実際にやってみないと分からない。

 

石井式は、「鳥」「虫」「動物」といった抽象概念を表す言葉より、「鶏」「鳩」「虎」といった具体的なものを指す漢字のほうが覚えやすいと言っているが、出口汪はいきなり抽象概念の言葉が出てくる。

 

また、一部はさみで切り取って貼り付ける部分があるが、切り取ると裏のページも切り取られてしまい意味をなさなくなるところがある。

 

紙が薄すぎて、裏の絵が映りこんで見える。

 

この二点は、幼児教育ドリルとして明らかに作りが甘いと言わざるを得ない。

 

紙が薄いこと、サイズが大きいことで、めくりにくく、めくった時に子供に当たってケガをさせる可能性が高くなる。
字がもう少し小さくてもいいから、サイズはもっと小さいほうがよかったと思う。まためくった時に、前のページと後のページで、文字が来る位置が同じになるようにしてほしかった。

 

なぜかご褒美シールをハサミで切り取らないと貼れない状態になっている。普通はカット線があって手ではがせる。

 

出版社は、出口汪自身が運営している水王社(汪=水王)であり、幼児用ドリルを作ったのは初めてだったのだろう。

 

公文の国語をやりたがらない時、七田式プリントの次などとして使っていけるかもしれない。